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3. サブプライム問題と証券化

入力者 山下章太 更新日 20080506

サブプライム問題による損失報告が、日々のテレビ・新聞等の報道でよく耳にします。
このサブプライム問題とは、どのようなことが原因となっているのでしょうか?
ここでは、サブプライム問題を簡単にご説明します。

まず、新聞報道によるサブプライム関連損失額は、下記の通りとなっています。 (出所:日本経済新聞 2008年4月12日)

サブプライム

そもそもサブプライム・ローンとは、信用力が低い人向けの貸付ですが、実際の損失は、 サブプライム・ローン自体ではなく、サブプライム・ローンを証券化した商品に発生しています。

サブプライム

上の図は、サブプライム・ローンの証券化を図示したものです。
一次証券化の段階で、「AA」・「A」・「BBB」・「BB以下」のトランシェは、そのまま売るよりも、再度証券化を行って、 格付けを上げた状態で売る方が高く売れますので、二次証券化が行われます。

例えば、一次証券化の段階での「AA」と「A」のトランシェは、二次証券化による劣後部分を付加することによって、 「AAA」の格付けを組成することに成功しています。

ただし、一次証券化の段階の「AAA」と二次証券化の「AAA」が全く同じリスクかというと、必ずしもそうではありません。

例示として、下図のような二次証券化までの不動産証券化の例を用いてご説明します。
下記は、金利上昇と賃料下落という単純な2通りのシナリオ(Case1:金利0.5%上昇、Case2:賃料10%下落)における 投資価値等のインパクトを示したものですが、二次証券化の各トランシェのインパクトは、 一次証券化と比較すると、大きくなります。

サブプライム

加えて言うと、二次、三次証券化(一度証券化した「サブプライム住宅ローン」のAAA格以外のものを集めて更に証券化)に より、投資対象(原資産)やリスクが把握できなくなります。

サブプライム

このように、サブプライム問題は、証券化を繰り返すことによって、 よりリスクの高く情報開示が不十分な投資対象が増えたことによって、発生したともいえると思います。



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