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2. パワー・リバース・デュアル・カレンシー債(PRDC債)の金利に関する特徴

入力者 山下章太 更新日 20081206

前回は、外貨建債券、デュアル・カレンシー債、リバース・デュアル・カレンシー債、 パワー・リバース・デュアル・カレンシー債の概要を簡単に説明しましたが、 多通貨仕組債の仕組は、少し複雑ですので、ここで少し解説します。

4種類のうち、最も仕組が複雑なものは、パワー・リバース・デュアル・カレンシー債です。
このタイプの債券は、評価が非常に複雑で時価評価が困難な商品であるにも関わらず、 多くの金融機関が販売しています。

パワー・リバース・デュアル・カレンシー債は、場合によっては、元本が外貨建で発行される場合もあり、 この場合は、より為替リスクが高まります。

一見、高金利の優れた商品のように見えますが、仕組が非常に複雑なので、購入の際には、 ある程度のレベルの専門家にご相談されることをお勧めします。

まずは、パワー・リバース・デュアル・カレンシー債(PRDC債)の金利に関する特徴について解説します。

パワー・リバース・デュアル・カレンシー債(PRDC債)の為替レートの変動による金利受取額を、 デュアル・カレンシー債(DC債)とリバース・デュアル・カレンシー債(RDC債)の為替レートの変動による 金利受取額と比較すると、下記のようになります。
※外貨建債券は、RDC債と同じ利率となります。

図は、下記の金利が設定されているとして仮定した場合のサンプルです。

PRDC債 = 15% × FX ÷ 100 − 10%(下限0%)
DC債 = 5%
RDC債 = FX × 5%

PRDCのペイオフ

PRDC債の金利は、「α × FX ÷ FX0 − β」のように、為替レートに影響をうける金利となります。
ここで、
α:外貨金利のベース金利
β:円金利のベース金利
FX:為替レート(スポット・レート(変動):当日の為替レート)
FX0:基準為替レート(ストライク(固定):基準となる為替レート)
というようになります。

デュアル・カレンシー債(DC債)は、利息が円建での受取となりますので、一定です。
これに対して、リバース・デュアル・カレンシー債(RDC債)は、外貨での金利受取となりますので、 為替レートの変動によって、受取金利が変動します。

パワー・リバース・デュアル・カレンシー債(PRDC債)は、上記のβ(図では10%)がマイナス値として設定されていますので、 為替レートがある一定水準までは0%となりますが、一定水準以上の円安の場合、 急速に増加していく特徴があります。


株式会社yenbridge(エンブリッジ)では、各種仕組債の評価を実施しております。
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