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ヘッジ会計

項目

2. ヘッジ取引の必要性について

入力者 山下章太 更新日 20091122

ここでは、「ヘッジ取引がなぜ必要か?」という点について記載します。

ヘッジに利用される代表的なものは、金利スワップですが、最もシンプルな金利スワップは、 同一通貨での変動金利と固定金利の交換取引です。

このような、同一通貨での変動金利と固定金利の交換取引を、「ベーシス・スワップ」ということもあります。

通常は、LIBORやTIBORといった変動金利での借入を行っている会社が、 将来の支払利息の金額を確定したい時に、利用します。

例えば、借入金が以下のように、借入金で調達していたとします。

変動金利の借入

現在の6カ月TIBORが1%だったとして、3年間TIBORが変動しなかったとすると、 下記のように毎回15百万円の支払いで、合計で15百万円×6回=90百万円の金利支払が発生します。

【TIBORが変動しない場合の支払利息(百万円)】

金利変動

仮に、将来金利が上昇して、TIBORが3%に上昇したとすると、下記のように毎回の支払金利は25百万円となり、 合計で25百万円×6回=150百万円の金利負担になります。
TIBORが変動しない場合と比較すると、合計で60百万円も支払金利が増加しています。

【TIBORが上昇した場合の支払利息(百万円)】

金利変動

このように、変動金利で資金調達を行う場合、目黒セラミックは変動金利が上昇するリスクを抱えていますので、 将来の金利上昇が発生すると、収益が圧迫されることになります。
このような場合、金利スワップを使って将来の支払金利を固定化させることによって、 金利上昇リスクをヘッジすることができます。

3年間のTIBORを固定する金利スワップの支払額が2%であったとすると、 会社は、支払金利を毎回20百万円に固定して、TIBORが3%に上昇するリスクを回避します。

【金利スワップで固定化した場合の支払利息(百万円)】

ヘッジとして金利スワップを利用した場合

このように、将来の金利上昇リスクをヘッジする(回避する)ために、金利スワップを利用することになります。

ヘッジには、下記のように大きく2種類が存在しますが、上記のようなヘッジは「キャッシュ・フロー・ヘッジ」 と呼ばれます。

  • キャッシュ・フロー・ヘッジ:
    将来のキャッシュ・フロー(支払利息など)を固定化する取引

  • 公正価値ヘッジ:
    時価の変動(金利の変動によって時価評価額が変動するリスク)を回避する取引

※公正価値ヘッジについては、別の回で説明しますので、ここでは省略します。



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