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項目

2. 決済額と時価評価額の違い

入力者 山下章太 更新日 20091122

時価評価と決済額の違い

たまに「今の金利水準だと5%になるわけがない!」、「過去の為替レートの動きから1ドル60円になるわけがない!」といったことを聞きます。

はっきり言ってしまうと、デリバティブ取引においては、「将来の金利が5%になる」ことや「将来の為替レートが60円になる」ことは、一切関係ありません。 実際に、1ドル60円になってもならなくてもよいのです。

受取額と支払額を計算するために、現在の金利水準を基に将来金利を計算し、時価評価を行っていましたが、これはあくまで計算上の仮定であり、 将来の金利水準を予想しているわけでも、将来の決済額を予想しているわけでもありません。

大きな誤解をされている方がいるのですが、時価評価で用いている前提は、金融工学における前提(裁定取引ができないという大前提)を利用して計算しているだけで、 将来の金利とも決済額とも何の関係もないのです。


下記のような金利スワップを締結している場合、金利交換は6ヶ月LIBORを基準に行われます。

契約期間  10年間
受取金利  1.5%(10年スワップレート)
支払金利  6ヶ月LIBOR

実際の6ヶ月LIBORの動きはどうだったかというと、下図のように0.6%〜1.2%ですので、支払金利が受取金利1.5%を超えるということは発生していません。

すなわち、常に決済額がプラスにも関わらず、10年スワップレートは1.5%ですので時価評価をするとゼロになります。

この例でも分かると思いますが、決済額と時価評価額は何の関係も無いのです。

スワップレートの推移

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