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8. 通貨スワップの評価

入力者 山下章太 更新日 20091231

■金利スワップと同様の評価方法

通貨スワップの評価方法は、為替レートが入ってくるだけで、基本的な考え方は金利スワップと同じです。
まず、分かりやすいように、日米変動金利を交換するベーシス・スワップについて考えます。

通貨スワップの評価


@キャッシュ・フローは、下図のようになります。変動金利を作成する方法でそれぞれのLIBORを算定します。

通貨スワップの評価


A下記のような計算式でディスカウント・ファクターを算定し、各通貨(日本円、米ドル)のフォワードLIBORを算定します。

通貨スワップの評価

通貨スワップの評価

具体的な計算は、下記のようになります。

通貨スワップの評価

通貨スワップの評価

Bフォワード為替レートの作成を行います。
米ドル建の受取金利は円建で評価しなければなりませんが、将来の為替レートは下記の算定式で作成します。

通貨スワップの評価

C為替スポット・レートが95円/USDであったとすると、将来発生する受取利息の円貨額は以下の通りとなります。

通貨スワップの評価

D将来発生するキャッシュ・フローは現在価値に割り戻す必要がありますので、受取金利(キャッシュ・イン)と支払金利(キャッシュ・アウト)
の差額(ネット・キャッシュ・フロー)を現在価値を算出することによって、金利スワップの評価額を算出します。 

通貨スワップの評価


■その他の評価方法
金利スワップの際にも、トリガーなどの特殊な条件が付与されているものは、イールドカーブから作成する現在価値でそのまま計算できませんが、通貨スワップも同じです。
想定元本が為替レートによって変動するタイプの金利スワップは、発生するキャッシュ・フローがイールドカーブの平均レートから作成したものと一致しないため、
先ほどのような計算方法は採用できません。

【丸の内銀行が提案する通貨スワップの条件】
取引形態  毎月決済型通貨スワップ取引
契約期間  20年間
御社ポジション  米ドル買い / 円売り
元本  1百万米ドル
 ただし、1ドル=70円未満の円高になった場合は、5百万米ドルに変更される
基準為替レート  1米ドル=70円
決済為替レート  各受渡日の2営業日前の為替レート
決済日  契約開始から毎月末日
決済金額(御社サイド)  元本×(決済為替レートー基準為替レート)
現在の為替レート  100円/米ドル


@スワップの為替レートに対応したキャッシュ・フローを計算すると、下図のようになります。
基準為替レート70円を下回った場合、想定元本が5倍に変化することから、急激なマイナスのキャッシュ・フローが発生します。


通貨スワップの評価

通貨スワップの評価


A想定元本が変動するタイプの通貨スワップは、為替レートが等しく発生したとしても、想定元本が異なることから決済額が等しく発生しません。

通貨スワップの評価




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