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5. 償還能力について

入力者 山下章太 更新日 20071012

償還能力は、債務者区分を行う上で最も重要なものです。銀行からすると、収益の見た目が多少悪くても、 貸したお金(貸出金)が返ってくれば最終的には問題ありません。
と個人的には思っていますが、当局や監査法人等は、収益の見た目を気にするところが未だに多いようです。

逆に言うと、銀行から見ると、お金が返ってこない先は、 いくら黒字でも自己資本がプラスでも問題先になってしまいます。

もちろん、貸出には資金使途というものがありますから、 運転資金として借りている資金まで返済するという必要はありません。 銀行が返してもらう必要がある資金をここでは、要償還債務と言います。

要償還債務は、有利子負債(*1)から運転資金(*2)、余剰資産を控除することで求めます。すなわち、

要償還債務 = 有利子負債(*1) − 運転資金(*2) − 余剰資産

*1:有利子負債=借入金や社債など、元本・利子支払いを伴う負債です
*2:運転資金=売上債権(受取手形・売掛金)+棚卸資産−仕入債務(支払手形・買掛金)

償還能力を判断するとは、「借入が返済出来る水準にあるか?」 という点を検討することになります。

償還能力の判定式は、銀行によって若干異なりますが、主な算定式は以下のようになります。

債務償還年限(年)
= (要償還債務−余剰資産) ÷ 営業キャッシュ・フロー
= (有利子負債−運転資金−余剰資産) ÷ (経常利益 + 償却費 - 税金)

この結果得られた債務償還年限が大きければ、債務者区分が悪くなりますが、一般的な業種に利用されている年限は、 下表のようになっています。

債務償還年限(年) 債務者区分
10年未満 正常先
10年以上 20年以下 要注意先
20年以上 破綻懸念先以下

以上でご説明した債務者区分の目安は、あくまで参考ですので、銀行等によっては判断基準が異なる可能性があります。

償還能力に関する議論は、債務者区分に大きく影響し、 「正常先か?、要注意先か?、破綻懸念先か?」という点を検討することになります。



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