YENLAND TIME :  

 Top >  Library  |  印刷する印刷ページ       はてなブックマークに追加 このページを Google Bookmarks に追加 RSS

大区分

会計・税務

中区分

企業会計

小区分

国際会計基準(IFRS)

項目

16. 過年度遡及修正の定義

入力者 山下章太 更新日 20110424

過年度遡及修正の定義

IFRSでは、日本と大きく異なる概念がいくつかあります。その一つが「過年度遡及修正」です。

現在の日本の会計基準は、確定した決算の数値を遡って修正しないということを大原則としています。
すなわち、過年度遡及修正は行いません。

仮に、過年度の決算数値が間違っていた場合は、今期において「過年度損益修正」として特別損失で処理します。

これに対して、IFRSでは、過年度に遡って、修正することを想定しています。ここでは、過年度遡及修正の対象について記載します。

具体的な過年度遡及修正の取扱いは、「過年度遡及修正会計基準(企業会計基準第24号)」として平成21年12月4日に公表されています。
この会計基準は、平成23年4月1日以降開始する事業年度の期首以降に行われる会計上の変更及び過去の誤謬から適用されるとしています。

「過年度遡及修正会計基準」は、「会計上の変更」および「(過年度の)誤謬の訂正」に関する 会計上の取扱い(開示を含む)について定めており「(「過年度遡及修正会計基準」1項)、 「会計上の変更」は、「会計方針の変更」、「表示方法の変更」、「会計上の見積りの変更」に 分けて説明されている。なお、「誤謬の訂正」は、会計上の変更には該当しない(「過年度遡及修正会計基準」4項(4)。

過年度遡及修正の定義

会計上の変更 定義
会計方針の変更 ・「会計方針」とは、財務諸表の作成にあたって採用した会計処理の原則および手続をいう。
・「会計方針の変更」とは、従来採用していた一般に公正妥当と認められた会計方針から
他の一般に公正妥当と認められた 会計方針に変更することをいう。
表示方法の変更 ・「表示方法」とは、財務諸表の作成にあたって採用した表示の方法(注記による開示も含む) をいい、財務諸表の科目分類、科目配列および報告様式が含まれる。
・「表示方法の変更」とは、従来採用していた一般に公正妥当と認められた表示方法から他の 一般に公正妥当と認められた表示方法に変更することをいう。
会計上の見積りの変更 ・「会計上の見積り」とは、資産および負債や収益および費用などの額に不確実性がある 場合において、財務諸表作成時に入手可能な情報に基づいて、その合理的な金額を算出することをいう。
誤謬の訂正 定義
誤謬の訂正 「誤謬」とは、原因となる行為が意図的であるか否かにかかわらず、財務諸表作成時に入手可能な情報を
使用しなかったことによる、または、これを誤用したことによる、次のような誤りをいう。
@財務諸表の基礎となるデータの収集または処理上の誤り
A事実の見落としや誤解から生じる会計上の見積りの誤り
B会計方針の適用の誤りまたは表示方法の誤り

参考図書

包括利益・過年度遡及の決算対応―財務諸表の表示が変わる!

著者:武田 雄治
書籍名:包括利益・過年度遡及の決算対応―財務諸表の表示が変わる!
単行本: 233ページ
出版社: 中央経済社 (2011/02)
ISBN-10: 4502239704
ISBN-13: 978-4502239700
発売日: 2011/02
価格: ¥ 2,730



   はてなブックマークに追加 このページを Google Bookmarks に追加 RSS