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不動産ファイナンスの概要

項目

4. 不動産の価格はたくさんある

入力者 山下章太 更新日 20110501

不動産の価格はたくさんある

社会一般的には、「一物一価」という考え方がありますが、基本的に不動産には当てはまりません。
すなわち、不動産の価格は、その目的によって、何種類も存在します。

たとえば、
・不動産取得時の税金(不動産取得税、固定資産税など)を決定するための不動産価格
・保有している住宅の固定資産税を決定するための不動産価格
・物件を売買するための不動産価格
・貸付金の担保としての不動産価格
・競売を前提にする不動産価格
といったように、そもそもの利用目的によって、不動産価格の前提が大きく異なります。

不動産仲介業者は、不動産の売買取引・賃貸借取引を仲介するプロですが、不動産の売買金額によって仲介手数料が変わりますので、 高く売りたいというインセンティブが働きます。

不動産の鑑定業者も、原則的には不動産価格に応じて報酬額が変動しますので、高く評価することにインセンティブが働きます。

不動産のデベロッパーも、物件が高く売れるにこしたことはありません。

銀行は、担保評価額が高い方が保全率が上がるため、不動産価値は高い方が嬉しいわけです。

税務署も、不動産価格が高いほど納税額が増えますので、不動産の価格は高い方が良いのでしょう。

物件取得者だけが、不動産の価格は低い方が良いと思っているだけで、その他の登場人物は、全員、不動産の価格は高い方が良い  と思っています。

という、根本的に価格を高くするというバイアスの掛かった、不動産のプロにより運営されますので、不動産の価格が本当に適正  なのかというのは、そもそもおかしな話かもしれません。

また、不動産の価格評価を行う際にも、算定する価格は、正常価格、特定価格、特殊価格、限定価格などのように複数種類存在します (この価格の詳細は、第5章で解説しています)。

このように、不動産は当事者が勝手に価格を付けていますので、たくさんの価格が存在することになります。


ご参考情報

弊社代表の山下が執筆した不動産ファイナンスの入門書(金融マンのための不動産ファイナンス講座)が、全国書店でお買い求めいただけます。

【書籍情報】
書籍名:金融マンのための不動産ファイナンス講座
著者:山下章太
出版社:中央経済社
発行日:2011年3月25日
税込価格:3,150円
A5判/300頁
ISBN978-4-502-68490-6

内容(「BOOK」データベースより)
不動産をファイナンスとして利用するための基礎知識や、担保価値を把握するための手法、不動産を利用したファイナンスに関するさまざまな特徴を、難解な部分を極力排除したうえで、事例を交えながら解説。

出版社リンクページ:
金融マンのための不動産ファイナンス講座

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