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不動産ファイナンスの基礎論点

項目

8. 不動産のみで資金を調達する(ノンリコースローン)

入力者 山下章太 更新日 20110528

不動産のみで資金を調達する(ノンリコースローン)

不動産に限らず、ノンリコースローンという仕組は一般的に用いられています。ここでは不動産ファイナンスの 一般的な融資形態としてノンリコースローンを紹介します。

ノンリコースローン(Non Recourse Loan、非遡求型融資)とは、日本語では非遡求型融資とも呼ばれますが、 ローンの返済原資の範囲に限定を加えた融資の方法です。通常は責任財産となる原資からのキャッシュ・フローを 返済原資とし、その範囲以上の返済義務を負いません。

たとえば、通常の不動産担保融資の場合では、借入人(債務者)がローンの元利金の支払いができなくなった 場合、銀行は担保となっている不動産を売却しますが、担保不動産の売却収入で借入金を完済できない場合(借入 金が残ってしまった場合)は、追加の資産売却等によって、残りの債務の支払いを行わなければなりません。この タイプのローンをリコースローン(遡求型融資)といいます。

一方で、ノンリコースローンの場合、ローンの担保となっている不動産のみが責任財産となりますので、仮に担 保不動産の売却収入で借入金が完済できなくても、借入人(債務者)は担保不動産の売却収入を越える責任を負いません。

通常は、不動産ファンド、資産運用会社、不動産アセットマネジメント事業者が行う物件取得の際に利用される 融資が、ノンリコースローンとなりますが、確実に不動産売却収入を最優先で貸付金の返済原資とすることが必要と なりますので、不動産をSPCが取得し、担保提供者の信用リスク(倒産リスクなど)を受けないようにして、対象不 動産以外のリスクを遮断して融資を行うことになります。

【ノンリコースローンの例】

ノンリコースローンの例

借入人(債務者)にとっては、担保不動産の売却収入以上の責任を負わなくてよいというメリットがありますが、 銀行側が不動産売却価格に関するリスクを抱えることになります。ノンリコースローンを利用する場合は、リコース ローンと比較すると、回収リスク分のプレミアム(上乗せ金利)が要求されることになりますし、融資に対する審査 (主に物件に対する)は厳しくなります。

これは、貸付金の回収が、担保物件のみに限定されていることから、当然のことだと思います。




ご参考情報

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【書籍情報】
書籍名:金融マンのための不動産ファイナンス講座
著者:山下章太
出版社:中央経済社
発行日:2011年3月25日
税込価格:3,150円
A5判/300頁
ISBN978-4-502-68490-6

内容(「BOOK」データベースより)
不動産をファイナンスとして利用するための基礎知識や、担保価値を把握するための手法、不動産を利用したファイナンスに関するさまざまな特徴を、難解な部分を極力排除したうえで、事例を交えながら解説。

出版社リンクページ:
金融マンのための不動産ファイナンス講座

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