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信託受益権の概要

項目

1.3. 信託における委託者、受託者、受益者

入力者 山下章太 更新日 20121017


委託者、受託者、受益者

「委託者」、「受託者」、「受益者」は言葉の使い方だけですので、簡単に説明します。

まず、「委託者」は信託する人・会社のことをいいます。金銭を信託して運用してもらおうとする人は、信託銀行/信託会社に信託を依頼しますが、そもそも信託を依頼した人を「委託者」といいます。

次に、「受託者」は信託を受ける、信託銀行や信託会社を指します。「委託者」から頼まれて、信託財産を預かっている人・会社です。受託者は、他人の財産を預かるので、受託者としての非常に重い責任を負うことになります。

「受益者」は、信託財産の権利を有している人・会社で、実質的な所有者です。信託受益権を保有している人・会社を受益者といいます。

通常の信託の場合、「委託者」と「受益者」は一致しています。

たとえば、金銭信託のうち、合同運用される貸付信託などについては、委託者は資金運用の一環で、信託銀行に金銭を信託します。受託者である信託銀行は、委託者に代わって貸付金で資金運用し、運用益を受益者に分配します。この場合は、受益者(金銭を受け取る人)が委託者と一致します。

不動産の信託でも、伝統的に土地信託というものがありますが、これは地主が持っている土地を有効活用するために行うような信託です。

地主は、自分でマンション等を建てて運用するのは面倒なので、現物の土地を信託銀行などに信託して、運用を委託します。受託者は、委託者から受託した土地の上にマンションを建てるなどして、委託者の代わりに運用します。この場合も、貸付信託と同じで、運用益は受益者に分配されることになりますが、こちらも一般的な信託ですので、通常、委託者と受益者が一致しています。

流動化に信託を利用する場合は、下記の例で説明すると、溜池建設(委託者)が虎ノ門信託銀行(受託者)に不動産を信託しますので、信託設定時は、委託者と受益者が一致(委託者兼受益者)しています。

【信託設定時の権利関係】

信託設定時の権利関係

信託設定時の権利関係

信託受益権の売買を行う場合は、受益者が受益権の購入者となり、委託者と受益者が一致しなくなります。






ご参考情報

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【書籍情報】
書籍名:金融マンのための不動産ファイナンス講座
著者:山下章太
出版社:中央経済社
発行日:2011年3月25日
税込価格:3,150円
A5判/300頁
ISBN978-4-502-68490-6

内容(「BOOK」データベースより)
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