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仕組債

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6. 外貨関連仕組債の特徴

入力者 山下章太 更新日 20121104


ここでは、外貨関連の仕組債について、いくつか特徴を記載します。



外貨建仕組債はなぜ金利が高いのか?

仕組債は、金利が5%や10%といった高い金利を受け取ることも可能な商品です。
タイプによって違いますが、PRDC債の場合、金利の計算方法は下記のようになっています。

適用金利=20.00%×FX÷80−15.00%

PRDC債の金利

この計算式では、発行時の為替レートが100円/米ドルだったとすると、10%の金利を受取ることができます。

仕組債の金利がなぜ高くなるかというと、外国通貨の金利を使用しているからです。
日本円の30年金利が2%だったとしても、米ドルの30年金利が8%だったとすると、米ドルでは8%の金利の受取りが可能となります。

また、PRDC債の場合は、為替レートによって金利が変動しますが、ある一定まで円高(為替レートが下がる)になると、 金利はゼロになります。
フォワードレートの特性から、為替レートは円高(低く)になるように評価しますので、 いくら発行時に10%の金利がもらえたとしても、将来は金利をもらえなくなる前提で評価しているのです。
このため、実際の米ドル金利の8%よりも、金利を高く設定しても、将来の金利ゼロの期間があるため、問題ありません。

よって、仕組債の金利が高くなる理由は、大きく下記の2つです。

  • 外国通貨の金利であるため
  • フォワードレートが円高になり、金利ゼロの期間が発生するため



割安になりやすい外貨建仕組債は?

外貨建仕組債は、先ほど説明したように、様々な種類があります。
一般的に、外貨建仕組債は、発行から満期までの期間が20〜30年と長いものが多く、評価額が低くなるものが数多くあります。

ここでは、どのような仕組債が価格が低くなる傾向があるかを説明します。

@満期までの期間

仕組債は、債券ですので、最終回の元金返済のキャッシュ・フローを割引計算します。
割引現在価値は、年数が長いほど小さくなりますので、期間は長いほど、仕組債の価格は低くなります。

A元本の通貨

仕組債は、元本が日本円建のものと、外貨建のものがあります。
日本円の金利は他の通貨と比較しても低いため、外貨建の元本の償還時における為替レート(フォワードレート)は、小さく(円高)なります。
元本は、日本円の方が価格は高くなり、外貨建の方が価格は低くなります。

Bノックアウト

外貨建仕組債には、ノックアウト条項が付いているタイプが多く発行されています。 元本が外貨建であっても、ノックアウトになると、日本円で償還されるが多いと思います。

仕組債は、償還までの期間が長いため、満期まで保有していると元本の割引現在価値はとても小さくなります。
ノックアウト条項がある場合、満期よりも前に償還される可能性があるので、元本返済のキャッシュ・フローの割引現在価値は大きくなります。

この結果、ノックアウトがある仕組債の方が価格は高くなる傾向にあります。





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