債権評価を実際に行う前に、前提となる金利概念から整理したいと思います。
イールドカーブとは
イールドカーブ = 利回り曲線
「イールドカーブ」とは、金利性の金融商品を評価する際において、最も基本となる概念です。
「イールドカーブ」は、「利回り曲線」と日本語訳されることが多いのですが、
『期間に応じて利回りがどのように変化していくか』を表わしています。
例えば、2007年11月15日における日本円スワップレートの期間ごとのイールドカーブは、下図の通りです。
一般的には、期間が長くなるほど、金利は高くなりますが(順イールド)、
この期間構造を「タームストラクチャー」といいます。

出所:Bloombergよりyenbridgeにて作成
イールドカーブの形状
イールドカーブの形状としては、以下の2つの呼び方があります。
- 順イールド
右上がりの利回り曲線を、「順イールド」といい、理論上は、将来金利が上がると予想されており、 短期金利よりも長期金利が高くなることを表しています。
- 逆イールド
右下がりの利回り曲線を、「逆イールド」といい、理論上は、将来金利が下がると予想されており、 長期金利よりも短期金利が高くなることを表しています。
順イールドの例

逆イールドの例


