格付とは
格付とは、発行体の信用力を表す指標です。
通常、格付はスコアリングによって求められますが、スコアリングの結果数値を業種ごとに順位付けし、
順位によって格付けを付与することが行われています。
このため、同じ企業であっても、業種が変更されると以前の業種別順位から新しく業種別順位が算定されるため、
業績内容が全く同じで、クレジット・イベント等が全く発生していなくても、
格付は変動することになります。
代表的な格付機関を示すと以下の通りです。
【外資系格付機関】
- ムーディーズ(Moody’s)
- スタンダード&プアーズ(S&P)
- フィッチ・レーティングス(Fitch)
【日系格付機関】
- 格付投資情報センター (R&I)
- 日本格付研究所 (JCR)
- 株式会社三國事務所
上記のうち、利用される格付機関は、Moody‘s、S&P、R&I、JCRで、 フィッチは格付企業数が少ないため、あまり利用されていません。
【格付機関ごとの格付定義】
格付機関によるノッチ差
同一発行体であっても、格付機関によって付与されている格付が異なります。 下図は、格付機関ごとのR&Iとの平均ノッチ差を示しています。
格付機関ごとに比較すると、JCRが最も高い格付を付与する傾向にあり、 S&Pが最も低い格付を付与する傾向にあります。
例えば、R&Iの発行体格付は「A+」でしたが、S&Pの格付が「BBB+」のケースは、 3ノッチの差が発生していますが、2006年9月末におけるS&PとR&Iの平均ノッチ差が約2.5であることを考えると、 平均的なノッチ差に近いと考えることができます。
【R&Iとの平均ノッチ差】
出所:下田尚人、河合祐子『格付格差の現状と背景:依頼格付と非依頼格付、レーティング・スプリット』
スプレッドと格付の関係
ここでは、クレジット・スプレッドと格付に関する関係について、ご説明します。
クレジット・スプレッドは、信用リスクに関係したリスクフリー・レートとの差ですので、
格付が低いほどスプレッドは高くなります。
R&I格付によるスプレッドの関係を例にご説明しますと、
準備書面において利用した2007年11月7日の格付ごとの複利利回りとリスクフリー・レート(国債)との差を示すと、
下表のようになります。
ここでも、格付が低くなるほどスプレッドは高くなるという傾向が見られています。






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