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投資

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グローバル投資パフォーマンス基準(GIPS)

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各論

項目

3. パフォーマンス測定計算

入力者 山下章太 更新日 20071214

GIPS

2.A計算方法―必須基準

  • 2.A.1 実現損益および評価損益ならびに利子、配当収入等を合計したトータル・リターンを使用しなければならない。

  • 2.A.2 外部キャッシュフローを調整した時間加重収益率を使用しなければならない。
    期間リターンは、幾何的にリンクしなければならない。外部キャッシュフローは、当該コンポジットに関する文書化された会社の方針に基づき、一貫した方法で取り扱わなければならない。 少なくとも次の事項は必須である。
    a. 2005年1月1日以降の運用実績については、会社は、外部キャッシュフローを日数加重で調整した、 近似の収益率を使用しなければならない。
    b. 2010年1月1日以降の運用実績については、会社は、大きな外部キャッシュフローの発生の日ごとに ポートフォリオを評価しなければならない。

  • 2.A.3 コンポジット・リターンは、期首時価をウエイトとして、 または期首時価と外部キャッシュフローの両方を反映させる方法で、個々のポートフォリオ・リターンを 資産額加重して計算しなければならない。

  • 2.A.4 ポートフォリオ中の現金およびこれに相当する資産から生じる利子等は、 ポートフォリオのトータル・リターンの計算に含めなければならない。

  • 2.A.5 リターンはすべて、評価期間にかかる実際の取引費用を控除して計算しなければならない。 推定された取引費用を使用することはできない。

  • 2.A.6 2006年1月1日以降の運用実績については、会社は、少なくとも四半期ごとに 個々のポートフォリオ・リターンを資産額加重してコンポジット・リターンを計算しなければならない。 2010年1月1日以降の運用実績については、コンポジット・リターンは、 少なくとも月次で個々のポートフォリオ・リターンを資産額加重して計算しなければならない。

  • 2.A.7 バンドル・フィーから実際の直接の取引費用を分別できない場合は、次の方法によらなければならない。
    a. フィー(運用報酬)控除前リターンを計算するときは、リターンから、 バンドル・フィーの全額または直接の取引費用を含むバンドル・フィーの一部を控除しなければならない。 推定された取引費用を使用することはできない。
    b. フィー(運用報酬)控除後リターンを計算するときは、リターンから、 バンドル・フィーの全額または直接の取引費用および運用報酬を含むバンドル・フィーの一部を控除しなければならない。 推定された取引費用を使用することはできない。

2.B計算方法―勧奨基準

  • 2.B.1 リターンは、配当、利子および譲渡益にかかる還付されない源泉税を控除して計算すべきである。 還付請求可能な源泉税は発生主義で認識すべきである。

解説

ポートフォリオ・リターン

ポートフォリオ(口座)のリターン計算は、以下の方法によって行われます。

  • 日次評価法
  • オリジナル・ディーツ法
  • 修正ディーツ法
  • オリジナル内部収益率法(IRR法)
  • 修正内部収益率法(修正IRR法)

コンポジット・リターンの再計算

コンポジットに存在するポートフォリオ・リターン及び期首時価を用いて、資産額加重平均の年次リターンを再計算します。
ここで、リターンは、上記で算定したポートフォリオ(口座)・リターンですが、 期首時価は@単純に前月末時価を算定する方法と、A月中のキャッシュ・フローを調整して期首時価を算定する方法と2種類あります。

散らばりの再計算

コンポジット・リターンを用いて、散らばりの計算を行う作業ですが、 一般的には、「散らばり=標準偏差」として算定されます。

その他

参考値として顧客に報告されているトラッキング・エラー等についても、記載することは可能ですので、 場合によっては算定することになります。

対応例

下記についても、あくまで参考例ですが、コンポジット単位のパフォーマンス計算は、 大規模なシステムを導入することによっても計算可能ですが、通常の投資顧問会社の口座数や取引内容から考えて、 個人的にそれほどコストを掛ける必要があるとは考えられません。

GIPSで求められているパフォーマンス測定レベルであれば、 普通のデータベース(MS Accessなど)で十分耐用可能です。 MS Accessでは、1つのファイルで最大2GBと制限がありますが、 それでも約1,000万件程度の取引データの管理であれば十分可能ですので、 システム導入コストと管理面での兼合いになると思われます。

システムを内製化しない場合は、以下のようにしてパフォーマンス計算を行う流れになります。

1 ポートフォリオのリターン・時価総額のエクスポート ポートフォリオ(口座)単位で計算している月次単位のリターン、NAVをエクスポート
2 コンポジット・リターンの計算 エクスポートしたポートフォリオ・リターン、期初時価総額(NAV)、コンポジット・ヒストリーを利用して、 コンポジット・リターンを計算
※yenbridgeで通常利用している、コンポジット・パフォーマンス計算用のフォームを提供することも可能です。
3 散らばりの計算 エクスポートしたポートフォリオ・リターン、期初時価総額(NAV)、コンポジット・ヒストリーを利用して、 コンポジットの散らばりを計算
※yenbridgeで通常利用している、コンポジット・パフォーマンス計算用のフォームを提供することも可能です。

検証内容

  • 会社における口座のサンプルについて、GIPS基準に準拠したリターン計算方法を用い、リターンを再計算する。
  • コンポジット・リターンの計算について適切なサンプルを抽出し、リターンの資産額加重平均、 年次リターンを算出するためのリターンの幾何的リンク、コンポジット・リターンからの各リターンの散らばりの計算、 それぞれの正確性を確かめる。

具体的には、以下の順序で検証を行っていきます。

パフォーマンス検証の手順

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